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執筆者の写真浜っコン運営

シノビガミ GM:マスターふぢやん

更新日:2019年4月3日

プレイヤー人数:4-5

TRPG初心者:歓迎

システム初心者:歓迎


◇システム説明

 舞台は現代日本。『忍者』あるいは『シノビ』と呼ばれる超常能力者が生き残っています。彼らは6つの流派に分かれて互いに争い、己の信じるもの、己の守るべきもののために戦う……というのがざっくりとしたスタイルです。

 表のハンドアウトとは別に、ゲーム開始時点でプレイヤー本人しか知らない、裏ハンドアウトとでもいうべき『秘密』という情報が与えられます。この『秘密』を暴いたり暴かれたりすることで、物語は進んでまいります。

 また、このゲームではオープニングが終わると、シーンの演出や登場するキャラクターの決定など、実質的なGMの役割はシーンプレイヤーに委ねられ、シーンプレイヤー主導でゲームは進行していきます。自分からシーンを作ることの得意な方のほうがより楽しめるシステムだと思います。もちろん苦手な人に対しては、GMがお手伝いさせて頂きます。


◇シナリオ概要 ■シナリオ予告

 1600年(慶長5)、徳川家康と石田三成が、全ての大名を東西に分け大軍勢と共に美濃・関ヶ原で激突した。

 世に言う「関ヶ原の戦い」。

 開戦直前の空白の一ヶ月、有力人物たちがシノビとして、軍勢同士の衝突に勝るとも劣らぬ熾烈な駆け引きを演じていたことを、知る者は少ない。秀吉亡き後、政権の座に座るのは誰か。

 忍術バトルRPGシノビガミ、シナリオタイトル「天地人――The Road to SEKIGAHARA」。

「人の心に、鬼が住まう限り……戦はなくならぬ」


■PCハンドアウト

●PC1=直江兼続(なおえ・かねつぐ)40歳 推奨流派:比良坂機関

 上杉家の家老として、謙信・景勝の2代に渡り仕えてきたあなた。今や会津120万石の大番頭だ。秀吉亡き後、徳川家康の専横はひどくなる一方である。彼は上杉家に何やかやと因縁をつけ、景勝に度々上洛を強要。今回も上杉に謀反の疑いありと、会津討伐を企てている。これ以上家康を許すわけにはいかない。何としても敬愛する主君・上杉景勝を、家康の横暴から守らなければならないと、あなたはそう堅く心に誓った。

 あなたの【使命】は、「上杉景勝を守り、どこまでも正義を貫き通す」である。


●PC2=上杉景勝(うえすぎ・かげかつ)44歳 推奨流派:鞍馬神流

 越後の龍・上杉謙信を父に持つ、会津120万石上杉家の当主。五大老の一人として豊臣政権の屋台骨を支える立場だが、その責任はあまりに重い。偉大すぎる父と常に比較される凡夫の苦しみ。それでも、上杉家当主として、上杉家とそこに仕える家臣、領民は守らなければならない。竹馬の友である家老・直江兼続のおかげでここまでやってこられた。彼には感謝の言葉しかない。

 あなたの【使命】は、「上杉家を守り、戦国の世を生き残る」である。


●PC3=石田三成(いしだ・みつなり)40歳 推奨流派:ハグレモノ

 14歳で秀吉の子飼いとなって以来、ただひたすらに秀吉の天下獲りのために働いてきた。その秀吉も一昨年死去。後継者の秀頼はまだ幼く、諸大名は自分の利益を貪ることしか考えない。殊に専横ぶりが目に余るのは徳川家康だ。隙あらば秀頼をないがしろにし、自分が政権を乗っ取ろうとしている。秀頼と母・淀君を守ることができるのは、自分しかいない。

 あなたの【使命】は、「徳川家康を倒し、豊臣政権を守る」である。


●PC4=小早川秀秋(こばやかわ・ひであき)18歳 推奨流派:私立御斎学園

 叔母は北政所。3歳で秀吉の養子に。豊臣家の継承権保持者とも言われながら、11歳で今度は毛利家血筋・小早川隆景の養子に出される。おだてられながら子供の時から都合よく使い回され続けたあなたは、いつか自分が人を使い回す側に回ると心に誓った。3年前に隆景は死に、若くして小早川家当主に。手もとには分不相応な鍛錬された大軍団が。あなたは諦めていない。関白・豊臣秀秋となることを。

 あなたの【使命】は、「勝ち馬に乗り、関白職を継承する」である。


●PC5=徳川家康(とくがわ・いえやす)57歳 推奨流派:隠忍の血統

 若い時から苦労と辛抱を重ね、ついに豊臣家家臣筆頭の座まで上り詰めた。信長も死に、秀吉も死に、ついに前田利家も死んだ。豊臣の後継者・秀頼は幼い。あなたを邪魔する者はもういない。あなたにとって天下取りの最後のチャンスが巡ってきた。あなたには豊臣政権を形骸化し、征夷大将軍となって徳川幕府を作る青写真が既に出来上がっている。その第一段階として、石田三成には死んでもらわなければならない。

 あなたの【使命】は、「徳川家を中心とする強固な武家政権をつくる」である。

※PLが4人の場合、GMが担当する「手番を持つNPC」となります。


■NPCハンドアウト

●豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし)享年62歳 男

 言わずと知れた天下人。長きに渡り織田信長に仕える。本能寺の変の後、明智光秀を倒したことで天下統一事業を継承し、名実ともに最高権力者の座に上り詰める。だが世継ぎに恵まれず、後継者問題から解放されることはなかった。さらに文禄・慶長と二度にわたって朝鮮出兵を行うなど無謀な政策が続き、大名・家臣の求心力を一気に失う。慶長3年(1598)騒動の種を山ほど残してこの世を去る。

 あなたには【使命】はない。


●北政所(きたのまんどころ) 53歳 女

 永禄4年(1561)、14歳で秀吉と結婚して以来、一貫して秀吉を支えてきたが、秀吉の子を授かることはできなかった。賤ヶ岳の戦いの後、秀吉の側室となった淀殿は、秀吉との間に鶴松、あるいは秀頼を産む。以降、大坂城の実権は自分から淀殿へと移り、豊臣家の中に自分の居場所はなくなったことをあなたは自分でも薄々感じ取っていた。秀吉の死後、あなたは慣例に倣って出家し、「高台院(こうだいいん)」と名乗る。

 あなたの【使命】は、「豊臣家と天下の行く末を見届ける」である。


●淀殿(よどどの) 31歳 女

 父・浅井長政、養父・柴田勝家、そして母・お市の方。愛する者たちをことごとく殺した豊臣秀吉に、自分はつい2年前まで囲われていた。思えばこんな数奇な人生はない。憎んでも憎みきれない天下人に対する、あなたの最後の復讐は、天下人との間に子をなし、その子を後継者として豊臣政権を乗っ取ることだった。生まれてきた秀頼は死ぬほどかわいい。この子を天下人にするためなら、自らの命など惜しくはない。

 あなたの【使命】は、「秀頼を天下人の座に就け、豊臣政権を乗っ取る」である。


●NPC=上杉謙信(うえすぎ・けんしん)享年49歳 男

 景勝の父で、越後の龍の異名を持つ猛将。自らを毘沙門天の生まれ変わりと称する。越後守護代・長尾家の家督を、長い後継者争いの末に継承。利益を度外視し正義と理想をどこまでも追求する政治姿勢は、名将と称えられる一方で、度重なる家臣の離反や一揆を招き、領国経営には晩年まで苦労した。生来の酒好きがたたり、天正6年(1578)脳溢血で死去。

 あなたには【使命】はない。


■今回のシナリオについて

 いずれ劣らぬ腕利きGMの皆様がたくさん参加されると伺いましたので、スタンダードなシノビガミシナリオはそちらにお任せしようと。で、思い切りシュミに走った、大河ドラマチックなシナリオを作りました。

 シノビガミが発売された2009年というと、大河ドラマは『天地人』。主人公の直江兼続を妻夫木聡さん、上杉景勝を北村一輝さんが演じた作品でした。戦国ものではありますが、平成不況も手伝ってか合戦色はかなり少なめ。ラブコメ、ロマンスといった要素を積極的に取り入れた、いわゆる「戦国ホームドラマ大河」の、ある意味完成形ともいうべき作品だと思います。その甲斐あってか、視聴率は年間平均21.2%と、NHK的には大成功といっていい数字を出した反面、『独眼竜政宗』『信長』などで育ったオールド大河ファンからは「こんなの大河じゃない」「スイーツ大河」と大バッシングを受けた作品でもありました。

 関ヶ原の戦いは、そんな『天地人』の中盤のクライマックスに登場するエピソードです。


 慶長5年9月15日、美濃国関ヶ原(現岐阜県関ケ原町)で10万とも20万ともいわれる大軍勢が激突しました。ですが、その直前に空白の1ヶ月とでもいうべき期間がありました。徳川勢と石田勢がいつどこで激突してもおかしくないにもかかわらず、両軍ともなぜか全く動かなかった謎の期間。今回のシナリオは、その1ヶ月のあいだに、水面下で行われていたであろう5人の主要人物の凄絶な駆け引きを、3サイクル+クライマックスで表現しようと思います。

 もちろん、このシナリオの目的は、史実通りの関ヶ原の戦いを再現することでも、大河ドラマのストーリーをなぞることでもありません。参加した皆さんだけのストーリーとして「関ヶ原の戦い」への前哨戦を描くことです。

 もちろん、歴史的な知識は必要ありません。関ヶ原の戦いに至る歴史的背景などの基礎的な部分については、セッション冒頭に責任を持って懇切丁寧にご教示させて頂きますw


 とはいえ、モチーフが「スイーツ大河」ですので、合戦色は極力少なめ。むしろ人と人との絆とか、感情的なもの、そういったエモーショナルな部分を前面に押し出したシナリオを作ってみました。いってしまえば、僕なりに精一杯の「エモい」シナリオを書いたつもりです。


◇レギュレーション

・基本ルールのみ使用。

・対立型シナリオを想定しています。クライマックス開始までに全員が一枚岩となる可能性はゼロではありませんが、きわめて難しいと思います。

・サンプルキャラクターのデータ使用を推奨します。物語の舞台は戦国時代ですが、戦国編のルールは使用しません。現代退魔編のルールを使用します。おそらくルール的な不都合は発生しないと思うので。ていうかシナリオの肝はそこじゃないのでw

・逆に言うと、自作キャラでもシナリオ的に、あるいはストーリー的に不都合なことはないと思われるので、ルールブック持参で、GMのアドバイスがなくてもシナリオ開始までに(目安1時間かな)キャラクター作成できるようであれば、自作キャラ認めます。下位流派使ってもいいです。ただ、奥義改造とかそのへんはルール処理が面倒になるので勘弁してください。


◇コメント

群馬県を中心に活動しているTRPGサークル「だいす堂」の代表をつとめております。無駄にTRPG歴だけは長く、昔はD&Dなどゲップが出るまでやりました。ここ数年は冒険企画局のゲームを中心に、ちょこちょこGMなどやっております。ルール運用、戦闘バランスは割と甘め(笑)。歴史ものや刑事ものなんかのシナリオを作るのも好きです。ストーリーやロールプレイを楽しみながら、1日わいわい楽しみましょう。

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